好きなものと、嫌いなもの

書評・映画レビューが中心のこだわりが強いブログです

【映画レビュー】 ジョーカー 監督:トッド・フィリップス 評価☆☆☆☆☆ (米国)

映画『ジョーカー』の概要 映画『ジョーカー』はアメリカの映画監督トッド・フィリップスの作品。フィリップスは主にコメディ映画を監督してきた人で、『ハング・オーバー』シリーズのヒットで一躍有名になっている。『ジョーカー』の前作『ウォー・ドッグス…

【映画レビュー】 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 監督:クエンティン・タランティーノ 評価☆☆☆☆☆ (米国)

クエンティン・タランティーノについてのおさらい 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、アメリカの映画監督クエンティン・タランティーノの9作目の作品。タランティーノは、1992年、『レザボア・ドッグス』でデビュー以来、『パルプ・フィ…

【書評】 トラペジウム 著者:高山一実 評価★★★★★ (日本)

トラペジウム作者: 高山一実出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2018/11/28メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見るいやぁキツかった。通勤中に読もうと思っていたのだが、全て読み切ることが叶わなかった。タレントが書いた小説で感心したことは…

【書評】 暗黒ハローワーク 俺と聖母とバカとロリは勇者の職にありつきたい 著者:久慈マサムネ 評価☆☆★★★ (日本)

暗黒ハローワーク! 俺と聖母とバカとロリは勇者の職にありつきたい (角川スニーカー文庫)作者: 久慈マサムネ,ゆーげん出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2018/06/01メディア: 文庫この商品を含むブログを見る 文章は酷い 『暗黒ハローワーク』という奇異なタ…

【書評】 黒い家 著者:貴志祐介 評価☆☆☆☆★ (日本)

黒い家 (角川ホラー文庫)作者: 貴志祐介出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1998/12/10メディア: 文庫購入: 38人 クリック: 500回この商品を含むブログ (184件) を見る 『黒い家』はホラー小説の良作 『黒い家』は貴志佑介のホラー小説。1997年発表。1999年に…

【映画レビュー】 ビッグ・リトル・ライズ シーズン1 監督:ジャン=マルク・ヴァレ 評価☆☆☆☆☆+☆☆ (米国)

ビッグ・リトル・ライズ シーズン1 DVD コンプリート・ボックス (3枚組)出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント発売日: 2018/09/05メディア: DVDこの商品を含むブログを見る『ビッグ・リトル・ライズ シーズン1』は米国のテレビド…

【書評】 悪の教典 著者:貴志祐介 評価☆☆☆☆☆ (日本)

悪の教典 上 (文春文庫)作者: 貴志祐介出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/08/03メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 122回この商品を含むブログ (103件) を見る悪の教典 下 (文春文庫)作者: 貴志祐介出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2012/08/03メディ…

【書評】 一の悲劇 著者:法月綸太郎 評価☆☆☆☆★ (日本)

一の悲劇 (ノン・ポシェット)作者: 法月綸太郎出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 1996/07/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 43回この商品を含むブログ (37件) を見る 初の法月綸太郎作品 『一の悲劇』は法月綸太郎のミステリー小説。明晰なストーリー展開…

【書評】 火花 著者:又吉直樹 評価☆☆★★★ (日本)

火花 (文春文庫)作者: 又吉直樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2017/02/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (24件) を見る やっと読めた『火花』 ふだんテレビをほとんど見ない私が、お笑い芸人の又吉直樹の名を知ったのが2015年。彼の著作が芥川賞を…

【映画レビュー】 22年目の告白 私が殺人犯です 監督:入江悠 評価☆☆★★★ (日本)

22年目の告白?私が殺人犯です?発売日: 2017/09/06メディア: Prime Videoこの商品を含むブログを見る 藤原竜也が全て 『22年目の告白 私が殺人犯です』は藤原竜也主演のスリラー映画。22年前に5人の連続殺人事件が起こる。事件は時効となっていた。ところが、…

【書評】 ○○○○○○○○殺人事件 著者:早坂吝 評価☆★★★★ (日本)

○○○○○○○○殺人事件 (講談社ノベルス)作者: 早坂吝出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/09/04メディア: 新書この商品を含むブログ (24件) を見る 『○○○○○○○○殺人事件』とは 『○○○○○○○○殺人事件』は、早坂吝のミステリー小説。第50回メフィスト賞受賞作品。不…

【書評】 弱いつながり 検索ワードを探す旅 著者:東浩紀 評価☆☆☆★★ (日本)

弱いつながり 検索ワードを探す旅 (幻冬舎文庫)作者: 東浩紀出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2016/08/05メディア: 文庫この商品を含むブログ (5件) を見る 弱いつながりとは? 『弱いつながり』は、批評家・作家東浩紀のエッセイ。2012~2013年にかけて、幻…

【書評】 知らない人を採ってはいけない 新しい世界基準「リファラル採用」の教科書 著者:白潟敏朗 評価☆☆☆★★ (日本)

知らない人を採ってはいけない 新しい世界基準「リファラル採用」の教科書作者: 白潟敏朗出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2019/01/23メディア: 単行本この商品を含むブログを見る リファラル採用とは?縁故採用とは違う新しい採用スタイル 本書『知らない…

【映画レビュー】 ぼくは明日、昨日のきみとデートする 評価☆☆★★★ (日本)

ぼくは明日、昨日のきみとデートする発売日: 2017/05/10メディア: Prime Videoこの商品を含むブログ (2件) を見る あらすじ 同名のライトノベルが原作の恋愛映画。福士蒼汰主演。他のキャストに小松菜奈、東出昌大。京都の美術大学に通う男子学生・南山高寿…

【書評】 サド侯爵夫人/朱雀家の滅亡 著者:三島由紀夫 評価☆☆☆☆☆ (日本)

サド侯爵夫人 朱雀家の滅亡 (河出文庫)作者: 三島由紀夫出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2005/12/03メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (5件) を見る 『サド侯爵夫人』は三島戯曲の代表作 普段、映画は見るのに演劇を見ない私…

【書評】 告白 三島由紀夫未公開インタビュー 著者:三島由紀夫 評価☆☆☆★★ (日本)

告白 三島由紀夫未公開インタビュー作者: 三島由紀夫,TBSヴィンテージクラシックス出版社/メーカー: 講談社発売日: 2017/08/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る 『告白』は死の9か月前に収録された三島由紀夫の未公開インタビュー 本書は…

【書評】 ミンツバーグ教授のマネジャーの学校 著者:フィル・レニール、重光直之 評価☆☆☆★★ (カナダ)

ミンツバーグ教授の マネジャーの学校作者: フィル・レニール,重光直之出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2011/09/16メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る マネジメントの現場こそマネジャーの…

【書評】 豊饒の海 第二巻 奔馬 著者:三島由紀夫 評価☆☆☆☆☆+☆☆ (日本)

豊饒の海 第二巻 奔馬 (ほんば) (新潮文庫)作者: 三島由紀夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/12メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 74回この商品を含むブログ (137件) を見る 『豊饒の海』第二巻『奔馬』は右翼テロリストの物語 『豊饒の海』は夢と転生…

【書評】 豊饒の海 第一巻 春の雪 著者:三島由紀夫 評価☆☆☆☆☆+☆☆ (日本)

豊饒の海 第一巻 春の雪 (新潮文庫)作者: 三島由紀夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2002/10メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 205回この商品を含むブログ (357件) を見る 三島由紀夫最大の作品『豊饒の海』 今回紹介する『豊饒の海』は、三島文学の最大…

『ボヘミアンラプソディ』を見る

『ボヘミアンラプソディ』をうまく語れない 映画『ボヘミアンラプソディ』について、レビューをしようと思ったが、なかなか筆が進まない。その理由はクイーンに評価を付けたくなかったからだろうか。あるいは、『ボヘミアンラプソディ』の熱狂に湧いている現…

The Struts

The Strutsは英国のグラムロックグループらしい。YouTubeでおすすめに入ってきたので「Body Talks」というのを聴いたら・・・すごかった。かっこよかった。もう100回くらい聴いた笑ボーカルの見た目がフレディ・マーキュリーっぽいのも良い。ジャンルもグラ…

【映画レビュー】 ヴェノム 監督:ルーベン・フライシャー 評価☆☆☆☆★ (米国)

ヴェノム (字幕版)発売日: 2019/01/11メディア: Prime Videoこの商品を含むブログを見るヴェノム ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント発売日: 2019/03/06メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (1件) …

窪塚洋介という狂った俳優への賛辞

レトロなゲームの中の窪塚洋介 窪塚洋介という俳優を初めて見たのは、映画ではなかった。セガサターンという古いゲーム機で出た『街』という実写ゲームに、彼は出ていた。『街』での窪塚洋介はテレビのAD役で、上司にこき使われるサギ山勇という、ふざけた役…

【書評】 ノーベル経済学賞 天才たちから専門家たちへ 編著:根井雅弘 評価☆☆☆☆★ (日本)

ノーベル経済学賞 天才たちから専門家たちへ (講談社選書メチエ)作者: 根井雅弘,荒川章義,寺尾建,中村隆之,廣瀬弘毅出版社/メーカー: 講談社発売日: 2016/10/12メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (3件) を見る ノーベル経済学賞って? …

【書評】 江戸川乱歩傑作選 著者:江戸川乱歩 評価☆☆☆☆★ (日本)

江戸川乱歩傑作選 (新潮文庫)作者: 江戸川乱歩出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1960/12/27メディア: 文庫購入: 16人 クリック: 89回この商品を含むブログ (139件) を見る 本格推理小説を集めた『江戸川乱歩傑作選』 『江戸川乱歩傑作選』は、新潮文庫のロン…

【書評】 コンサルタントのための“キラーコンテンツ"で稼ぐ法 著者:五藤万晶 評価☆★★★★ (日本)

コンサルタントのための“キラーコンテンツ"で稼ぐ法 (DO BOOKS)作者: 五藤万晶出版社/メーカー: 同文館出版発売日: 2013/09/04メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (3件) を見る売れるコンサルタントになるためには「キラーコンテンツ」が…

【書評】 ゲンロン0 観光客の哲学 著者:東浩紀 評価☆☆☆☆★ (日本)

ゲンロン0 観光客の哲学作者: 東浩紀出版社/メーカー: 株式会社ゲンロン発売日: 2017/04/08メディア: 単行本この商品を含むブログ (48件) を見る 久しぶりに面白い東浩紀の著作 『ゲンロン0 観光客の哲学』は批評家・東浩紀の著作。東浩紀はたくさんの著作が…

【映画レビュー】 ゲット・アウト 評価☆☆★★★ 監督:ジョーダン・ピール (米国)

ゲット・アウト ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン発売日: 2018/04/11メディア: Blu-rayこの商品を含むブログ (9件) を見る 評論家受けが良い『ゲット・アウト』 『ゲット・アウト』はジョーダン…

【書評】 人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか 編者:玄田有史 評価☆☆☆☆☆ (日本)

人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか作者: 玄田有史出版社/メーカー: 慶應義塾大学出版会発売日: 2017/04/14メディア: 単行本この商品を含むブログ (5件) を見る 「人手不足なのになぜ賃金が上がらないのか」についての論文集 『人手不足なのになぜ賃金…

【書評】 ゴリオ爺さん 著者:オノレ・ド・バルザック 評価☆☆☆☆☆ (フランス)

ゴリオ爺さん (古典新訳文庫)作者: バルザック,中村佳子出版社/メーカー: 光文社発売日: 2016/09/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 才能ある小説家バルザック 『ゴリオ爺さん』は、オノレ・ド・バルザックの小説。バルザックの小説を読む…