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【書評】 78歳いまだまんが道を 著者:藤子不二雄A 評価☆☆☆★★ (日本)

藤子不二雄Aは、俺が好きな漫画家の一人だ。好きなのは『笑ゥせえるすまん』『魔太郎がくる!』『ブラックユーモア短編集』だ。漫画エッセイでは『PARマン』も非常に面白い。

 

まんが道』も面白そうなのだが、長編で値段が高く揃えるのが大変そうなので未読。 ブックオフあたりで、全巻2000円程度で買えれば良いんだけどね!

プロゴルファー猿』も、アニメでは見ていたけれど、原作は未読。『ハットリくん』とか『怪物くん』はそんなに好きじゃないなぁ。

 

さてこの『78歳いまだまんが道を』は、藤子不二雄Aの自伝的なエッセイだ。全編が口語体で書かれており、口述でインタビューしたものを文章化したもの、という感じがした。

そういう意味では読み易いが、断片的な印象を与え、藤子不二雄Aの人物像がいまひとつ見えてこないし、テーマも見えてこない。

 

藤子不二雄Aの自伝は、前述の『まんが道』で詳細が語られているだろうし、最近の活動なら『PARマン』の方がよほど読者に印象を残すだろう。

 

ただ、あいかわらず良かったのが、手塚治虫を一貫して「手塚先生」と呼び、同輩の漫画家を「氏」を付けて呼ぶところが好きだ。「藤本氏」だの「赤塚氏」だのと古臭い呼び名が藤子不二雄Aの紳士的な香りを漂わせる。

 

78歳いまだまんが道を

78歳いまだまんが道を