ももでちっそく

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しゃべるな、考えろ

 

 

ウォーキング・デッドシーズン2』を見ていて、印象的な台詞があったので紹介したい。俺は子どもが2人いるのだが、子どもにも言いたくなってしまった。つまり教育の効果として良いのではないかと思った。

 

主人公リックの子息カールが、娘を亡くして哀しむキャロルに対して無礼なことを言った。それを知ったリックは、カールに諭す場面である。

 

リック:カール、おいで。

キャロルに失礼を?

カール:別に。

リック:そう聞いた。つらくあたるな。

カール:天国を信じるのはバカだ。

そうでしょ?

リック:よく考えてみろ。

彼女は娘を失ったんだ。

どこかにいると信じたい。

カール:でも・・・

リック:やめろ。しゃべらずに考えろ・・・

人生の知恵だ。

 

生きていく上で、人は、「しゃべる」ことによって他者から気付かされることもあるし、逆に「しゃべらずに考える」ことによって自覚する(悟る)こともある。このシーンで父親リックがカールに諭そうとしているのは「娘を失ったキャロル」に対して、カールが取るべきいくつかのことである。

 

・娘を失ったキャロルに「天国を信じるなんてバカだ」と言ってはならないこと

・娘がどこかで生きていると信じたいという思いを知ること

 

以上のように、カールが取るべき行動とは何だったかを、彼に考えさせるのである。

これは子どもに対する教育として、なかなか効果的なのではないかと思った。

 

最終的にリックがカールに悟って欲しかったのは、「しゃべらずに考える」ことによって自覚することなのだろう。親や大人から「こうすべきだ」「ああしてはならない」と教えられて学ぶことは教育の基本だろうが、どういう行動を取ることが適切だったかを、「しゃべらずに考える」ことで自覚させるというのは、子どもの自律的な思考を育む上で有益なのではないか(仮説だけどそう感じる)。

常に考えさせていては成長が遅くなるけれど、ここ一番という時、単に怒鳴って叱るのではなく、「しゃべらずに考える」ことを教えるということは、子どもの納得感も大きいと思う。

 

ちなみにシーズン2のカールは小学校3年生くらいの年齢である。ハーレイ・オスメント君のような、利発そうな少年だ。