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【書評】 人生にゆとりを生み出す 知の整理術 著者:pha 評価☆★★★★ (日本)

人生にゆとりを生み出す 知の整理術

人生にゆとりを生み出す 知の整理術

著述家のphaの自己啓発本。本書のテーマは知識を獲得したり、整理したりするためにはどうしたら良いか、著者の具体的な考えが披瀝されていた。知識と思考の技術の自己啓発本というところか。

しかし、大抵は私が若い頃に試していたものばかりで、真新しさはなかった。というか、成人で知識欲があって、効率性を考える人なら、著者が本書で書いているようなことは経験済みだろう。
図書館で借りて読めば十分だ。

そもそも、本書は一体誰に向けて書かれた本なのだろうか。phaに対して私はあまり知性を感じたことはなくて、ニートの星みたいにフラフラしている姿が好きだっただけである。大方の読者もそうではないか?彼の経歴や著作を読んでも、ある種蛭子能収のような変人を見るような面白さはあるが、知性は感じにくい。未だに京大卒元ニートという看板も、いい加減飽きてきてしまったのだが…

知識と思考の技術の自己啓発本なら、山口周の『外資系コンサルの知的生産術』を勧める。