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【書評】 官能小説を書く女の子はキライですか? 著者:辰川光彦 評価★★★★★ (日本)

官能小説を書く女の子はキライですか? (電撃文庫)

官能小説を書く女の子はキライですか? (電撃文庫)

私が今まで読んできた中で最低の小説。太宰治の『斜陽』や、鹿島田真希中原昌也の駄本も本作よりはマシである。

設定がおぞましく、処女の癖に官能小説を書きたいとのたまう女子高生、そして彼女と同居する男子高生の物語。亡き母が官能小説家だったらしいが、だからってセックスの経験もない癖に官能小説家になりたいなんて思うか?思ったにしても、官能小説の執筆のために主人公とエッチっぽい体験をする(といってもセックスはしない笑)。エッチっぽい体験に、読者の緊張感を煽ろうとしているのか・・・?
しかも、この女子高生は実父と賭けをしていて、主人公と一緒に通う高校で、男装していて他人から男と見破られないようにしないといけないのだそうだ。

なんなんだ、この設定は。全く理解できない。この設定を許す編集者が理解不能だ。

こんなものがシリーズ化されているとは・・・

ということで、評価は最低の0点(つまり★★★★★)。