好きなものと、嫌いなもの

書評・映画レビューが中心のこだわりが強いブログです

海外文学

【書評】 ゴリオ爺さん 著者:オノレ・ド・バルザック 評価☆☆☆☆☆ (フランス)

ゴリオ爺さん (古典新訳文庫)作者: バルザック,中村佳子出版社/メーカー: 光文社発売日: 2016/09/08メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 才能ある小説家バルザック 『ゴリオ爺さん』は、オノレ・ド・バルザックの小説。バルザックの小説を読む…

【書評】 貧しき人々 著者:フョードル・ドストエフスキー 評価☆☆☆★★ (ロシア)

貧しき人々 (光文社古典新訳文庫)作者: ドストエフスキー出版社/メーカー: 光文社発売日: 2013/12/20メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 『貧しき人々』はドストエフスキーの処女長編 『貧しき人々』は、ロシアの文豪フョードル・ドストエフスキ…

【書評】 罪と罰(3) 著者:フョードル・ドストエフスキー 評価☆☆☆☆☆+☆☆ (ロシア)

罪と罰〈3〉 (光文社古典新訳文庫)作者: フョードル・ミハイロヴィチドストエフスキー,亀山郁夫出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/07/09メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 18回この商品を含むブログ (38件) を見る 誰しもが心に抱く「罪と罰」についての…

【書評】 罪と罰(2) 著者:フョードル・ドストエフスキー 評価☆☆☆☆☆+☆☆ (ロシア)

罪と罰〈2〉 (光文社古典新訳文庫)作者: フョードル・ミハイロヴィチドストエフスキー,亀山郁夫出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/02/01メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 22回この商品を含むブログ (40件) を見る 日の目を見るはずがなかったラスコーリ…

【書評】 初恋 著者:イワン・トゥルゲーネフ 評価☆☆☆★★ (ロシア)

初恋 (光文社古典新訳文庫)作者: トゥルゲーネフ出版社/メーカー: 光文社発売日: 2013/12/20メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 16歳の少年の悲恋物語 『初恋』は、19世紀ロシアの作家イワン・トゥルゲーネフの中編小説。初恋のエピソードを友人…

【書評】 罪と罰(1) 著者:フョードル・ドストエフスキー 評価☆☆☆☆☆+☆☆ (ロシア)

罪と罰 1 (光文社古典新訳文庫)作者: ドストエフスキー出版社/メーカー: 光文社発売日: 2013/12/20メディア: Kindle版この商品を含むブログ (1件) を見る 『罪と罰』は、人間の滑稽さや暴力性、シニカルさを活写する 19世紀のロシアにフョードル・ドストエ…

【書評】 復活(下) 著者:レフ・トルストイ 評価☆☆★★★ (ロシア)

復活(下) (岩波文庫)作者: トルストイ,藤沼貴出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2014/08/20メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 『復活』は、トルストイらしい教条的表現が鼻につく小説 『復活』を最後まで読んだ。トルストイらしい教条的な表…

【書評】 復活(上) 著者:レフ・トルストイ 評価☆☆☆☆★ (ロシア)

復活(上) (岩波文庫)作者: トルストイ,藤沼貴出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2014/07/17メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る 『復活』はロシアの文豪トルストイの晩年の長編小説 『復活』は、ロシアの文豪トルストイの晩年の長編小説。ネフ…

【書評】 ランサローテ島 著者:ミシェル・ウエルベック 評価☆☆☆☆★ (フランス)

ランサローテ島 作者: ミシェルウエルベック,Michel Houellebecq,野崎歓 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2014/05/22 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (9件) を見る ミシェル・ウエルベック 『ランサローテ島』は、フランスの小説家ミシェル・…

【書評】 英雄を謳うまい 著者:レイモンド・カーヴァー 評価☆☆☆★★ (米国)

英雄を謳うまい (村上春樹翻訳ライブラリー) 作者: レイモンドカーヴァー,Raymond Carver,村上春樹 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2008/03/01 メディア: 単行本 クリック: 2回 この商品を含むブログ (9件) を見る 妻が村上春樹の小説が好きで、時折…

【書評】 ダブリナーズ 著者:ジェイムズ・ジョイス 評価☆☆☆★★ (アイルランド)

ダブリナーズ (新潮文庫) 作者: ジェイムズジョイス,James Joyce,柳瀬尚紀 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2009/03/02 メディア: 文庫 購入: 7人 クリック: 32回 この商品を含むブログ (48件) を見る ジェイムズ・ジョイスのことはよく分からない。 本書は…

ドストエフスキー『悪霊』3巻・覚書

悪霊 3 (光文社古典新訳文庫) 作者: ドストエフスキー 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2013/12/20 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 遂に最終巻。読んだのは4月初旬なので、思い出しながら書く。これでは「覚書」にならないのではと思うが…

ドストエフスキー『悪霊』2巻・覚書

悪霊〈2〉 (光文社古典新訳文庫) 作者: フョードル・ミハイロヴィチドストエフスキー,亀山郁夫 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2011/04/12 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (9件) を見る 非常に長く、光文社文庫版で700ページもある。こんなに長大…

ドストエフスキー『悪霊』1巻・覚書 

悪霊 1 (光文社古典新訳文庫) 作者: ドストエフスキー 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2013/12/20 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 19世紀のロシアの大家ドストエフスキーの『悪霊』の1巻を読み終わった。通常なら3巻まで読了してから…

【書評】 テレーズ・デスケルウ 著者:フランソワ・モーリアック 評価☆☆☆☆★ (フランス)

テレーズ・デスケルウ (講談社文芸文庫) 作者: フランソワ・モーリアック,若林真,遠藤周作 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1997/05/09 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 25回 この商品を含むブログ (18件) を見る 舞台は20世紀前半のフランス。未だ第…

【書評】 ドルジェル伯の舞踏会 著者:レイモン・ラディゲ 評価☆☆☆★★ (フランス)

ドルジェル伯の舞踏会―現代日本の翻訳 (講談社文芸文庫) 作者: レイモンラディゲ,Raymond Radiguet,堀口大学 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1996/08 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 5回 この商品を含むブログ (14件) を見る レイモン・ラディゲと言…

【書評】 ジャンキー 著者:ウイリアム・バロウズ 評価☆☆☆☆☆ (米国)

ジャンキー (河出文庫) 作者: ウィリアムバロウズ,William S. Burroughs,鮎川信夫 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2003/12 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 55回 この商品を含むブログ (36件) を見る ウィリアム・S・バロウズのデビュー作『ジ…

【書評】 ゴースト 著者:ウィリアム・バロウズ 評価☆☆☆★★ (米国) 

■敢えて不安を受け入れよう 久しぶりにバロウズの小説を読んだ。読んだのは『ゴースト』という本。 ゴーストというのは幽霊とか魂とかのことだが、この小説ではメガネザルのこと”も”指す。メガネザルは決して殺してはならない禁断の動物として、描かれる。 …

【書評】 大いなる眠り 著者:レイモンド・チャンドラー 評価☆☆☆★★ (米国)

結局、大いなる眠りは一日で読んでしまった。 村上春樹の翻訳がシンプルな文章で作られていて、無駄をそぎ落としているように感じられた。 俺の英語力では、チャンドラーの文章が複雑なのか、過剰なのか、あるいはシンプルなのかを確認する術はないが、村上…