好きなものと、嫌いなもの

書評・映画レビューが中心のこだわりが強いブログです

北野武ベストテン

1 HANA-BI
2 BROTHER
3 ソナチネ
4 座頭市
5 その男、凶暴につき
6 アウトレイジビヨンド
7 3-4X10月
8 キッズリターン
9 アキレスと亀
10 アウトレイジ

こんなところだろうか。

昔は、brotherが一番好きだった。
第二次大戦をヤクザ世界に置き換えたような、敗北の美学......でも結婚したら、HANA-BIが一番良いなと思えた。
俺にとっては、唯一泣いた北野映画でもある。

ソナチネは、北野の時世の句の様な映画。遺書として作ったのではないか?と思える程だ。
この後、みんな~やってるか!っていうクソ寒いギャグ映画を撮って、北野はバイク事故を起こし、死の世界をさ迷う。

で、出来たのがキッズリターンという、明るい青春群像劇。
寺島進が、ソナチネとはまた別のカッコいいヤクザ役で出ている。
さんざん失敗したのに、まだ人生は始まってさえもいないという明るさは......今の俺にもぴったりカンカンだ(笑)

座頭市は、気に入らないシーンが一つあって、田んぼで百姓がリズムを取ってなんか突いているところ。ここだけはあざとく見えた。
蓮見重彦が、座頭市の主人公は、どこから来たのか分からない宇宙人だと言っていたが、まさにそんな感じである。
名前と、アンマ師ということ以外、一切が不明。
髪の色も金髪、眼も青だし。

デビュー作のその男は、この間なんか書いたから割愛。

アウトレイジシリーズは、ビヨンドがかなり良かった。
前作も好きだが、ビヨンドが面白かったので、少し影が薄い。
片岡刑事という、神の手のひらで弄ばれていたヤクザ......そのヤクザの一人である主人公に、最後、神は撃ち殺される。良いシーンだ。

アキレスと亀は、キチガイじみた画家の物語。
自分の子どもが死んで、霊安室に行っても尚絵を描こうとする馬鹿の話。
皮肉っぽくて、爽快感はないが、面白かった。

3-4は、夢落ちだが、沖縄とか、たけしや渡嘉敷が面白かった。