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ももでちっそく

書評・映画レビューが多くなってきましたが、雑記ブログです。口が悪いので酷評することも多いです。すきなひと、さーせんね。

天地明察 評価★★☆☆☆ (2012年、日本)

映画レビュー

滝田洋二郎監督の『天地明察』を観た。今年の正月に地上波で放映されていたものを録画したんだけど、録画時間3時間とあって超びびった!!実際には2時間20分だったので、3時間ではないのだが、CMを入れるとこんな風な表示をされるのかな。

 

江戸前期に活躍した、天文暦学者・渋川春海の半生を描く。

 

主演は岡田准一。妻役に宮崎あおい。但し宮崎が出番が多くなるのは後半以降。あくまで岡田准一の映画だが、宮崎も役の設定が良いので、良い印象を残している。宮崎は、本作で、きっぷのいい母親のような役を自然に演じていた。ここぞという場面では夫を怒鳴りつける。こういう妻なら、男性も仕事がよくできるのだろうと思う。優しいだけの妻ではこうはならない。

 

岡田は、なかなか良い演技をしている。イーストウッドの映画(『硫黄島からの手紙』)にも出演、他方面でも活躍する、同じジャニーズの二宮和也よりもよほど良い演技ができる。二宮は気の弱さが顔に出ているのだが、それを打ち消すほどの演技の幅がなく、役が限定されてしまう。実際に、二宮には外見通りの気の弱い役や誠実な役はできるが、迫力のある演技ができるかというと疑問だ。二宮には外見通りの役しかできず、不器用な印象を与える。カメレオン俳優が良いとは言わないが役の幅が狭いのは良くない。

イーストウッドだの蜷川だのといった国際的に活躍している映画監督・演出家に用いられているからといって、二宮が演技に優れている訳ではないのだ。

 

岡田は、身長は低いが、顔つきが大陸系のアジア人といった風貌で迫力がある。そして顔つきだけでなく、天文暦学者という仕事にまい進する職人のような粘り強さを体現していた。こういう人物なら、日本の常識を打ち破って、日本独自の暦を生み出すことができたのだろうと思える。宮崎あおい同様、自然なのだ。

 

ただ、映画としてはどうなんだろうなぁ?

 

2時間40分もの長尺にする必要があったんだろうかな。渋川春海は、何度も実験に失敗するんだよね。だけど、それを何度も映画で見せる必要があったのかな。

長々と話を振っておいて、ここで成功するのか!?ってところでまた失敗。もういいよって感じ・・・

見せ場を要所に持ち込めば、別にこんなに長くする必要はないよね。長くて疲れちゃう。

師匠が渋川春海をかばって死ぬところもわざとらしくて嫌だなぁ。

 

岸部一徳が出ているが、彼にしては珍しく明るい役。顔をほころばせながら元気いっぱいに演じている。なんかちょっとわざとらしかったけどね。

ナレーターに真田広之(出番はなし)!相変わらず男なのに色っぽい声である。

なんでナレーターだけやってくれたんだろう?真田が『病院へ行こう』に出ていたからかなぁ。それにしても声だけの出演って贅沢だ・・・

 

滝田の映画ってあんまり観ていないけど、『おくりびと』『コミック雑誌』『僕らはみんな生きている』あたりは面白かった。本作は並み~だね。