好きなものと、嫌いなもの

書評・映画レビューが中心のこだわりが強いブログです

小説の書き方をアドバイスされた

今年の俺の小説の投稿状況は、オール読物新人賞に2本、文学界新人賞に1本だ。オール読物は既に結果が出ており、あっけなく散っている。文学界は来年の発表だが、有名な新人賞だからそう期待はできないだろう。受かればラッキーくらいのレベルである。

そんな俺が専ら書いているのはラノベなのだが、募集要項に、10代から20代の若年層向けのラノベと書かれているにもかかわらず、あいも変わらずダークで陰惨な小説しか書けていない。

そして今日、友人とファミレスで飯を食ってこの話をしたんだ。そしたら友人も最近、シナリオ書きにハマっているというじゃないか。小説とシナリオでは勝負する場所が異なるのに妙に焦りを覚えるあたり、俺の落ち着きのなさが手に取るように自覚される。

友人はシナリオのネタがなくて、なかなか書けないというから、俺よりも切羽詰まっているみたい。そんな友人が俺のラノベの話を聞いた途端、アドバイスをくれた。

ラノベを書きたいのに大人向けの描写になってしまうのは、ヤマザキエリオの個性だから仕方ないにしても、それでもラノベを書くならば、いっそのこと自分を封じてみてはどうだ?
そして、書くものは全て同人誌的にするのはどう?
つまり、若年層向けの小説の中で、好きになれそうな小説(ロビンソンクルーソーだの海底何とかマイルだの)を見つけて、それの同人誌かを図るんだ、自らの筆で!
そうすりゃあオマエのきったねぇグロくてダークな世界も、バックグラウンドがまともならば、何とか薄まって、良い物ができるんじゃねえの?

とな。
要するに剽窃みたいなことを俺にしろっていうアドバイスだが、俺のきったねぇグロくてダークな世界が薄まるというのは、なるほどなと思った。
少しは良いこと言うじゃないか、友人!

なかなか良い夜だぜ、アルコールが一滴も喉を通っていないけれども。