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ももでちっそく

書評・映画レビューが中心のこだわりが強いブログです

義理の家族

正月が嫌なのは、何も俺だけではないだろう。配偶者の実家に帰って、堅苦しくて、肩身が狭い思いをしている人もあるだろう。俺もそんな人間の一人だ。久しぶりに義理の家族と会って、ほとほと感性が合わないと思い知らされる。

俺に限ったことではなく、妻ないしは夫の親や家族と折り合いがつかないということは、よくあることだろう。配偶者さえ元々は他人だったものが結婚して初めて家族になった。俺は血縁を絶対視していないので、血の繋がった子は家族だけれど配偶者は所詮血縁関係がないから他人などとは、毛頭思わない。妻も子も同じく家族だ。

しかしその配偶者の親となると、話が変わる。俺が結婚したのは妻であってその親じゃないと思うのだ。

配偶者でさえなかなか分かり合うことに時間がかかるのに、その親のことを理解するなど至難の業である。

配偶者の親を義理の親と言うが、所詮は義理なのかと思うと共に、いつかは家族になれるかもしれないという思いもないではない。しかし配偶者と容易に分かり合えないのに、その親のことまで関わっていられないのが、普通の感覚だろう。俺もそうだ。だから、いつかは...という程度なのだ。

さて、俺の義理の親は、父親契約社員のスーパーの店員、母親はパートでこれまたスーパーの店員だ。職業に貴賤なしなどというのはキレイ事だと思うのが、彼らの職業を思う時である。何で非正規雇用なのか?

父親は60歳近く、母親は姐さん女房なので既に還暦。母親は還暦になったからパートになった訳ではなく、若い頃からパートをしていた。父親は高卒後正社員になったこともあったが、職を転々としていて、だいぶ前から今の仕事に落ち着いたのだ。

こんな年齢になるまで何故非正規雇用を続けているのだろう?聞いたことはないが、父親に関しては若い頃から職を転々と変えていたというので、自業自得な気がする。だから不思議になる。妻には年の離れた弟がいて、まだ中学生なのだ。その子の扶養もある。それなのに、何をしているのだろう?

しかも父親はギャンブルや海釣り、酒タバコなどを好み、家計が苦しいのに新車まで買っている。当然、貯蓄はない。それどころか車のローンを抱えており、家計は火の車だという。父親の話題は彼の趣味であるギャンブルや釣り。そんなもの、全く興味がない。
彼は数年前、飲酒運転で免許不携帯のまま事故を起こした。相手のドライバーの方により過失が大きかったので、警察には連絡せずその場で示談にしたと言っていた。もし警察に知らせれば免停を通り越して逮捕である。だから相手の車を全額弁償する代わりに警察には通報しないでくれと言った。こんなことを平気でやっている。

妻の2つ下の弟は職人で、いわゆるドカタである。高校も出ていない。ドカタは粗野な人が多いが、義弟は繊細で配慮に富んでいる。そこは良いのだが、話題がまるで話が合わない。俺は文化的な話とか政治経済の話がしたいのに全くついてこられない。といって旅行だとかグルメだとか、そういう話も無理だ。酒もロクに飲めないから、こっちも酔えない。仕方なく義弟に合わせてポケモンGOだの、麻雀だのパチンコだのの話に合わせると疲れてしまう。

妻のイトコも皆低学歴で、話題は父親や義弟同様にギャンブルの話ばかりなのだ。何も面白くない。

もっとも、これが仕事で、彼らが同僚や上司なら、話を合わせられるが、義理の家族となると耐えられない。

別に低学歴がダメではないが、大人の話題が何故できないのか。それが本当に嫌だ。話が合わない。生きてきた環境が全く違う。

妻は早くに家を出たせいか、映画や小説の話ができる。ファッションも好きで、俺に休日の服装が何が良いかを尋ねてくる。こうして少しでも、ベン図の重なり合う部分のように共通の話題があれば良いのに、ないから退屈になる。

だから、正月は、俺はとっても憂鬱である。