日本文学
トリップ (光文社文庫)作者: 角田光代出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/02/08メディア: 文庫 クリック: 22回この商品を含むブログ (51件) を見る地方都市を舞台にした連作短編集。各短編に多少の繋がりはあるものの、ストーリーの構造に関連があるのでは…
夢の浮橋 (中公文庫) 作者: 谷崎潤一郎 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2007/09/22 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 4回 この商品を含むブログ (12件) を見る 谷崎純一郎後期の短編『夢の浮橋』と4つの随筆を収めた作品集。『夢の浮橋』発表時…
対岸の彼女 (文春文庫) 作者: 角田光代 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2007/10/10 メディア: 文庫 購入: 8人 クリック: 70回 この商品を含むブログ (171件) を見る 『対岸の彼女』は女性心理を鋭く描いた良作である。エンターテインメント作品を賞の対…
六〇〇〇度の愛 作者: 鹿島田真希 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2005/06 メディア: 単行本 クリック: 5回 この商品を含むブログ (49件) を見る 小説であり映画でもある『ヒロシマ、モナムール』を読み、あるいは鑑賞したことはなくとも、その名前は知っ…
ひとり日和 (河出文庫)作者: 青山七恵出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2010/03/05メディア: 文庫 クリック: 21回この商品を含むブログ (24件) を見る青山七恵の芥川賞受賞作の表題の他、一つの短編が収められている。 初めに言っておくと、俺は現代日…
イエスの生涯 (新潮文庫) 作者: 遠藤周作 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1982/05/27 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 18回 この商品を含むブログ (45件) を見る 1 キチジロー的な信仰 遠藤周作による「イエス・キリストの生涯」を描いた作品。マーテ…
十年後のこと 作者: 東浩紀,絲山秋子,岡田利規,角野栄子,長嶋有,中村文則,姫野カオルコ,松田青子,森絵都,横尾忠則 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2016/11/29 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 「十年後」を題材に小説家、評論家…
痴人の愛 (新潮文庫) 作者: 谷崎潤一郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1947/11/12 メディア: 文庫 購入: 8人 クリック: 123回 この商品を含むブログ (228件) を見る 久しぶりに谷崎潤一郎の『痴人の愛』を読んだ。谷崎らしい唯美主義・耽美主義が如実に表…
三島由紀夫の『鏡子の家』を読んだ。新潮文庫にして600ページ超の大作。「みんな欠伸をしていた」という象徴的な言葉から始まる、虚無的な物語だ。 ■物語 鏡子という30歳くらいの資産家のシングルマザーの元に集まる4人の男たちを通して、第二次大戦後、経済…
『海と毒薬』 熊井啓により映画化もされた名高い中編小説。戦時中の九大医学部で起こった生体実験に取材したフィクションだ。キリスト教については、『沈黙』に比べると穏やかな言及に留まる。『沈黙』でキリスト教信仰についてどっぷり浸かって、ちょっと遠…
遠藤周作の『沈黙』を読んだ。 ストーリーが面白くて5時間くらいで読めた。文庫本で290頁くらいの小説なのだが。 結果、遠藤周作は、W.バロウズやピンチョン、谷崎潤一郎、三島由紀夫等と共に俺の好きな作家になりそうだ。だって、もっともっと読みたいと思…
ニッチを探して 島田雅彦 著超久しぶりに読んだ島田雅彦の長編小説。彼の作品を読むこと自体、10年ぶりくらいになるかな?日経の書評に出ていて、会社を辞めてホームレスになる話だったので、会社を辞めたい俺としてはそういう話にピンときちまうので、図書…