HEROとアウトレイジ
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2013/04/12
- メディア: DVD
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HERO2を全部見たが、北野武の映画アウトレイジに出ている役者が出ていて笑った。こんな楽しみ方をするのは俺くらいだろうけど。
アウトレイジに出ていたのは、小日向文世、松重豊、杉本哲太だが、全員が同僚だから笑える。小日向なんてアウトレイジではマル暴の刑事で松重の先輩役だったのに、HEROでは松重が検事で城西支部という部所の部長で、小日向は単なる事務官。小日向は検事でさえもないんだ。杉本はアウトレイジ1で死んだけれど、寡黙で上昇志向が強い。HEROでは全く寡黙ではないけれど、上昇志向が強い点は同じだから面白い。
アウトレイジではないけれど、北野武の名作ソナチネに出ていた勝村政信もちょい役でHERO2に出ていて、意外と北野武映画繋がりが多くて、マジで面白かった。
まあこのHERO2で特筆すべきは、彼らではなく吉田羊だろうけれど。40歳くらいの女性って、二極化していて、美貌そのものへの執着が薄れて汚いオバサンになっちゃうか、吉田羊みたいに肌の手入れも抜かりなく、身体のラインも気にして、ずっと美しくありたい女性か、である。
だから吉田羊を見ていると美しいものを見ている感じが強くて官能的な気分になるし、あるいは爽やかな気分にもなる。不思議なのだが、美しい女性は官能的でありながら清楚なところも感じられるものだ。吉田羊を見ているとそんな感じにさせられたので、HERO2が毎週楽しみだった。
あとは、半沢直樹にも出ていた手塚とおるである。彼は終盤にしか出てこないが、嫌みな検事役で存在感が凄かった。もっと見たいと思った。もう一人半沢直樹のお大阪編で、風俗通いがばれちゃった銀行員役の男も出てたけど、彼は普通。
木村拓哉は、残念ながら演技の巧拙以前にキャラクターがつまらない。つまりは設定が悪い。ジーパンで仕事をする検事って、大して面白い設定じゃない。地道に捜査をする検事っていうのも、うーん、だから何だろうとか。ちゃんとした正義とかいうなら、検事らしい法廷シーンでも描いたらどうだろうと思った。