好きなものと、嫌いなもの

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2017冬ドラマ

冬ドラマが始まった。いくつか見たが、ほとんど面白くない。テレビドラマは、映画と違って、冒頭が面白くないと見なくなる。

見なくなったのは、嘘の戦争、下克上受験、大貧乏だ。大貧乏は本当に酷い。だいたい伊藤淳史みたいなのがエリートを演じられる訳がないだろう。小雪のおかめ顔も勘弁してもらいたいし。
下克上受験は演出もキャラクターもうるさくてダメだった。バラエティで、がなりたてる雛壇芸人を思い出す。
嘘の戦争は、草なぎがダメだ。この人、なぜかネットや知ったかぶりのマスコミの間では評価が高いが、別に演技力がある訳でもない。彼に復讐者としての気迫はない。ドロドロしたダークヒーローの雰囲気は微塵もない。

見ているのは相棒、A LIFE、カルテット、東京タラレバ娘の4つ。
タラレバ娘は1話しか見てないが、まあ普通だった。マンガの原作ってことで、わざとらしいストーリー展開にうざさを感じる。吉高由里子は相変わらずキュートだが、他の二人がなぁ。榮倉奈々大島優子。どっちも好きじゃない。榮倉奈々じゃなくて、多部未華子だったらよかったのにな。これは見続けるかどうかわからない。

相棒は昨年までのシリーズとは打って変わって面白い。1話も見逃していない。それだけストーリーが悪くないということだろう。もうそろそろ終わっても良いシリーズではあるけど。


A LIFEは、手術シーンを始めとして緊張感がある。加えて、木村拓哉が『HERO』みたいに彼の役柄の個性で強引に物語を引っ張らないので、どう物語が転ぶか分からぬ緊張感がある。こういうのは良いと思う。ギャグが全くないから疲れるなんて言ってる記事(ブロガーではなくプロの記事だ笑)を見たのだが、観点がおかしい。こんなに緊張感がある医療ものにギャグなんか要らない。
俳優陣では、何を考えているか分からない浅野忠信が魅力的である。ミッチーは控え目な印象だ。

ただ、2話まで見たが、少し暗雲が立ち込めてきている。マツケンが単細胞の医師役なんだけど、ちょっと無理ないか?こんな単細胞の医師いるかな。この調子でずっとやるのかな。切ないな。って感じだ。あと、どうしても木村文乃が嫌だなぁ。このインチキくさい看護師役!なんでこんな小娘が医師より知識豊富なの?(笑)



さて、カルテットだ。1話しか見てないが非常に良い。映画的な演出が光る。1話には、沈黙にも出てるイッセー尾形が脇役出演。

これは、おそらく冬ドラマの中で、1番の作品になりそうな予感だ。
夫を殺してるかもしれない松たか子がとても良い。彼女の家のシーンで、夫が全く登場しないので『おかしくない?』と思わせる。そして、テレビから聞こえてくるのは40代男性が遺体で見つかったというニュース。『あれ?松たか子が殺したんじゃない!?』と思わせる。でも、彼女の口からは失踪したとの説明。『なーんだ、そうだったんだ』と視聴者を安心させといて、ラストで『松たか子は本性を隠してる。絶対に夫を殺してる!』と言う人が現れて、見てる方はドッキドキ!

笑えるシーンが随所にあって、楽しい。そして、タランティーノ並に無駄な会話が多く、このドラマを作ってる裏方さん、分かってらっしゃる!と思った。人の会話なんて、ほとんどは無駄な会話ばかりなのだ。

あと、椎名林檎の不気味で悪趣味なラストで流れる曲が素晴しい。歌っているのは松たか子満島ひかりら俳優陣。


おとなの掟


楽器は吹き替えだよなぁ、コレ・・・もう少し上手く吹き替えして欲しいんだがね。